
ワーケーションとは
2000年代にアメリカで生まれた、「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語です。
この制度が生まれた背景には、アメリカでも日本と同様に有給休暇取得率が低く、休暇を取っても休暇中にオフィスに連絡を入れる人が多いということがあります。
そこで 思い切って 、 休めない、休みづらいことを逆手にとって、仕事と休暇を合体させてしまおうという発想から誕生したのがワーケーションです。
ワーケーションとリモートワークとの違い
『情報通信技術を使った、場所にとらわれない働き方』というのがテレワークの定義です。
いわゆるテレワークというと、あくまでオフィス勤務の代わりに自宅やサテライトオフィスなどで仕事をするのが目的です。
一方、ワーケーションは、「勤務中ではない休暇」と組み合わせている点がポイントです。

ワーケーションのメリット
利用者側からみてみると、
長期休暇がとりやすくなります、
新しいアイデアが生まれやすくなります、
仕事への集中力が増し、効率が上がります、
ということがあげられます。
企業にとっては
働き方改革の対策になります、
BCP(事業継続性)の確保につながります、
ということになります。
ワーケーションのデメリット
利用者にとって、
オンとオフのメリハリをうまくつけないと休めないということにまります、
周囲の理解が必要です、
滞在先で働ける環境を手配する必要があります、
ということになります。
企業にとっては、
在宅勤務と比べて、情報セキュリティのリスクがあります、
労務管理が複雑になります、
ということになります。
日本のワーケーション事情
2016年に日本マイクロソフトが導入した事例があります。
2018年7月に日本航空(JAL)が導入しました。個々の社員は休暇先にいながら勤務時間内はインターネットを活用して定例会議に参加したり、メールを送り合ったり、自分の業務をこなして働きます。
カーシェアリングのサービスを行うUberのワーケーションの取り組みは、課題解決型プロジェクトをプロジェクトメンバーが旅先で行うというものです。
ワーケーションで一歩先の新しい働き方を

働き方改革の一環として、ビジネスパーソンの有給休暇取得率向上のために今後ワーケーションを活用するケースが増えていく可能性は大きいのではないでしょうか。
また最近では、リゾート地で働くという新しい選択肢も続々誕生してきています。